ひねくれ者の頭の中日記

人と違う視点を持った”ひねくれ者”のブログです。

人生のゴールはどこだ?!

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何事にも終わりがあります。それは人生においても。

私たちはなぜ生きているのでしょうか。人生のゴールがどこかを考えることは、自分の生きる意味を見つけるヒントとなるかもしれません。

①夢を実現したとき、目標を達成したとき

私たちがまだ小さいころ、多くの人たちが自分の夢を持つようになります。それは徐々に年齢を重ねるにつれ、実現までの道筋が描かれた目標となり、私たちはそれを目指して行動するようになります。自分の夢や目標が人生のゴールとなれば、日々の行動の指針や自分の考えがはっきりしていきます。目指すものがあるかないかで人間の行動というものは大きく変わっていくものです。だから私たちが出会ってきた教育者とよばれる人たちは、決まって夢や目標を持つことの大切さを説くのです。そして、その波に乗り切れない人たちも出てくるでしょう。自分のやりたいことが何なのかがわからない人たちです。夢の実現や目標の達成を人生のゴールだと設定した場合その人たちは生きる意味を失ってしまいがちなのです。何も夢や目標に向かって行動することが全てではないのです。日々の楽しみを探すというだけでも、十分に人生を送る価値はあるのです。また、夢や目標をたとえ持っている人であったとしても、それを達成した後に同じような状況に陥ることだってあります。夢や目標を持っていた人が、先の自分を見失うことだってあるのです。

②現状に満足したとき

私たちは常により良い生活やより良い自分を求めて行動します。これは人間に備わっている欲のためです。だから、学生のころには必死に勉強して受験や就活をし、会社員のころは昇給や昇格のために業績を出そうとするのです。また、周りの人と少し違ったことに取り組んで、社会の中で自分というものを表現しようともします。世の中は競争で溢れています。だからこそ、現状に満足しているようでは、どんどん先を追い越され、自分の求めているものが手に入らないのです。現状に満足したときが人生のゴールと考える人たちは、そこまでの道のりの中で、常に理想の自分を追い求めることができます。一方で、現状に満足する瞬間はいつ来るのかがわかりません。それは突然訪れることだってあるのです。もうこのままでいいかと思ってしまった人は、今までの勢いが嘘だったかのように、人生からドロップアウトしてしまうことになります。

③人生を終えたとき(死んだとき)

自分の人生のゴールは自分で決めることはできないということです。そして、自分が人生を終えるまでは、生きる意味を見出すことができます。最近よく耳にする終活という言葉は、この考えが根本となっていることでしょう。定年退職してからも、旅行をしたり、趣味の時間を作ったり、孫の成長を楽しんだり、といったように最後まで自分らしい人生を送ることで、人生の最後まで充実した時間を過ごすことができます。ただしこういった人生を送るには、老後にある程度のエネルギーが必要となってきます。まずは、身体的や精神的なエネルギーです。体を悪くしてしまったり、心を悪くしてしまったりしては、行動をすることさえできなくなってしまいます。そして、金銭的なエネルギーも重要となってきます。自分でお金を稼ぐことができない状況である以上、老後の蓄えをしっかりと計画的にしていなければ、自分の人生のゴールに向かう最終盤において、ゴールテープの手前で力尽きてしまうことになりかねないのです。

④人生にゴールはない

人生にゴールはないという考えを持つことのできる人は、自分の生きている時代の前後との関わりを大切にすることができます。自分が不自由なく生活できるのは先祖のおかげであり、お金を稼ぐことができるのはその会社や社会全体のシステムを作った先人のおかげであるということをきちんと理解できています。またそういった人たちは後世に何かを残そうとすることができるのです。自分の子や孫に財産を残し、死ぬまでに遺言や自分のお墓についてのこともきちんと考えます。また、職場の後輩や自分の教え子には積極的に自分の経験談を語ります。この世界が全ての人の人生の連鎖で、もっと先まで続くゴールのないものだと考えているのです。その一方で自分の人生にゴールがないとなれば、少し他人のために生きた人生を送ってしまいがちになるのです。エゴがないということは素晴らしい一面ではあるのですが、その反面何か大きなことを成し遂げるためには少しスケールの大きさが足りなくなってしまいます

 

 

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私は今は②の考えに最も近い意識で日々生活しています。人それぞれに答えは違うと思います。また、時間の経過によっても考え方は変わっていくかもしれません。

自分の人生のゴールはどこにあるのかを考えることは、自分の生きる意味を考えることとつながっています。私たちがとあるときにふと思う「なんで私は生きているんだろう?」という漠然とした疑問の答えに少し近づけるのかもしれません。