ひねくれ者の頭の中日記

人と違う視点を持った”ひねくれ者”のブログです。

日常を彩る(色取る)

あなたが下の写真に色をつけるとしたら、どんな色を選びますか?

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もちろん全員が同じ色をつけることはありません。

晴れ晴れとした気持ちで青空を想像する人もいれば、夕焼けの落ち着いた景色を想像する人もいるかもしれません。もしかしたら、そのままの色で、孤独に落ち込んだ姿を想像する人もいるでしょう。

こういったように、人は色によって感情を表現することがあるのです。あなたがこの絵に投影した色は、あなたの感情の投影でもあるのです。あなたは、言葉を発さずとも、色によってメッセージを伝えることができるのです。

色で性格がわかる

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スイスの心理学者ルッシャーは、自らの研究から、色の好みにその人の性格が投影されていると主張しました。あなたの好きな色は何でしょうか。ルッシャーの主張によると、赤は情熱的で自己主張の強い人、青は知的でクールな人、緑は平和主義で現実主義な人、黄は好奇心旺盛で野心家な人、が好む傾向にあるそうです。これらの色に限らず、ほかの色にもその色が示す性格的な意味があります。あなたが着る服、使う道具、選ぶ商品、目につく広告、、、さまざまなところで無意識のうちに、私たちの日常は色で彩られています。

色で日常が変わる

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私たちは日常の中で、さまざまな色による影響を受けています。

例1)かき氷

夏祭りでは定番のかき氷には、色の効果が利用されています。これは有名な話かもしれません。かき氷には必ずといっていいほど、シロップをかけますよね。シロップには、イチゴ・メロン・ブルーハワイなどいろんな味があります。これらは実はすべて同じ味なのです。かき氷のシロップは、多くの場合、着色料と香料の違いによって味が分けられています。たとえ味が同じであっても、人は色から受ける印象、そしてかき氷のシロップの場合は、香りから受ける印象も相まって、まるで味が違うかのように感じるのです。

例2)企業ロゴ

日常何気なく目にする企業ロゴの色使いにも、各企業の戦略が隠されています。赤は、視覚的に訴える力が一番強い色とされています。コカコーラ・マクドナルド・ユニクロなどの企業ロゴは赤を採用し購買意欲の向上を狙っているのです。また、セールや割引の表示は必ずと言っていいほど赤を使用します。これも色による経営戦略です。青は、安心感や信頼感を与える色です。ANAサントリーは企業ロゴに青を取り入れ、ツイッターフェイスブックといったSNSのロゴも青が使われています。黄は活動的なイメージを持っています。マツモトキヨシクロネコヤマト松屋のロゴは黄色です。また、黄は危険を表す色でもあり、道路標識や注意看板は黄色で示されます。ほかにも癒しの色の緑を使ったスターバックス、女性的な色のピンクを使ったゼクシィなど、色の使い方によって企業のイメージの第一歩が形作られているのです。

例3)街灯

最近では青色の光を出す街灯が設置されることがあります。これは青色の街灯が犯罪率を低下させると言われているからです。イギリスのグラスゴーで青色の街灯を設置したところ約40%犯罪率が減少したことが始まりです。必ずしも効果があると証明されたわけではありませんが、青は人間の感情を落ち着かせる効果があることと、人間の視覚が暗くなるほど青に敏感になるということが根拠となっています。色による効果は広範囲にわたって利用されているのです。

色は国によって違う

どうやら日本人が持つ色へのイメージと外国人の持つ色へのイメージは、異なる場合があるようです。日本では、男は青、女は赤といったイメージがあり、トイレの男女の看板にも色分けがされています。しかし外国では、トイレの入り口の看板に色分けがされていない国が多くあります。これは諸説ありますが、日本人の先祖に当たる人種が、狩りに出かける男は空の青、植物を採取する女は木の実の赤、というイメージを持つようになったことに由来するそうです。

国によって色へのイメージが大きくわかれるのは、性的な表現をするときに何色を用いるかです。日本ではピンク、アメリカでは青、中国では黄、スペインでは緑といったように大きく異なります。国の文化や歴史による色へのイメージの違いについて知ることも面白いかもしれません。

 

 

今日から、色をうまく利用して、生活を彩ってみましょう。勝負時にスイッチを入れたいときに、赤色のものを身に付けてみてはどうでしょうか。仕事で疲れて、落ち着いてリラックスしたいとき、自然をめぐって青や緑を目にして、癒されてみてはどうでしょうか。食欲がないときには、テーブルに暖色を配置してみましょう。自然から得ることのできる食物で青色は存在しないので、できるだけ明るい色の方が食欲が増します。また、ファッション業界では流行色は年々変化していきます。風水による決まった色の効果もあります。

あなたの人生に色の要素をプラスしてみることで、新しい可能性が開ける場合が大いにあります。

色は日常を彩ってくれます。